中身がない状態、つまり「0ml」をパッケージするという、何とも禅問答みたいなテーマで、十数人のデザイナーが集まっての展覧会。
相方が出品している事もあって、仕事の合間にささっと見て来た。展示はパッケージのメタファーの白くて大きい段ボールのうえに、作品が展示されていた。それぞれ0mlの解釈がいろいろあって素直に楽しめた。話で聞いていた段階では、「そんな無茶な、、中味あってのパッケージじゃん」と無理難題なテーマ設定と思いこんでいたけど、展示という形式でパッケージを見せるということでいえば絶妙だし、どれも作品として成立させえいるのは、さすが、日頃パッケージという制約が多い仕事をしているプロの業。実は、自分は昔はパッケージはいずれ廃棄されるゴミを生産しているみたいであまり気が乗らなかったけど、本来の無垢な(つまり、流通や、運搬、保存という側面を矧いだメタな意味での)パッケージが少し分かった気がして刺激になった。
会期は2006年10月23日 〜 2006年10月29日、スパイラル裏のGallery 5610にて。
住所
〒107-0062 東京都港区南青山5-6-10・5610番館
電話: 03-3407-3311 ファックス: 03-3406-6300
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